lapsus

 

 

 

山本が、すげー簡単な問題を間違えた。

そんなのは、いつもの事。

ただ、『同じ問題を2度間違えた』。

しかも、同じミスで。

 

 

それを指摘して「バカ」って言ったら俯いた。

両手で顔を覆って、耳まで赤くなってんのが上から見えた。

 

 

…………何だ、ソレ。

 

何でいつもみてーに『悪ィ』とか言わねーんだ。

オレ、どうしていいか判んねーだろ。

お前がそんなツラしたら、オレ困っちまうだろ。

 

 

不意に山本が顔を上げた。

長い指の間から、赤い顔が見える。

 

「………恥ずかしい。」

 

その言葉は何でか、オレの心中そのものだった。

恥ずかしい。

何で、オレが恥ずかしいなんて思わなきゃなんねーんだ。

 

 

 

 

お前がいつもと違う顔なんか見せるから

オレの心臓がうるさくなるんだ。

バカ、山本。

 

 

 

 








青春ってモンが解りません。
獄寺君はいつも怒ってます。